STRAY SHEEP/米津玄師

今、日本中が沸いている。

8月5日発売のアルバム「STRAY SHEEP」はこんな時代にも関わらず瞬く間に100万枚セールスを突破した。

8月14日にユニクロとコラボして発売されたTシャツはすぐに売り切れた。わたしもユニクロの行列に友達と並んで2枚買った。店内ではFlamingoが流れていた。 

残念ながら、3月に行く予定だったライブは9月に延期され、振替公演も中止になった。でも、そんな中でわたしの気持ちを支えてくれているのはやはり米津玄師の曲だ。あらゆる記録が破格で更新され続けるアーティスト、米津玄師と同じ時代を生きていられることは、とてもうれしく誇らしくもある。

 

7月10日に公開された米津玄師「感電」。

TBS系金曜ドラマ『MIU404』の主題歌であり、6月26日、ドラマの第一話で解禁された。

 

たった一瞬の このきらめきを

食べ尽くそう二人で くたばるまで

 

わたしはこれを何度も繰り返して見て、聴いて、覚えてしまった。

8月31日で閉園するとしまえんも撮影場所の一つだ。楽曲の華やかさと刹那に輝く様がとてもよく描かれている。今までのMVでは見ることができなかった米津玄師の豊かな表情も魅力的だ。


米津玄師 MV「感電」

 

それは心臓を 刹那に揺らすもの

追いかけた途端に 見失っちゃうの

 

この曲を聴いて健人はなんて言うだろうか。先生はなんて思っているだろうか。

届くはずのない人のことばかりを考えてしまっている。

洋楽ばかりを聴く健人も、古い歌を好む先生も、きっと興味がないと思う。だけどわたしがこんなに心を揺らしていることを伝えたい。「歌」とはそういうものだ。感電していまいそう。あなたたちがいなくて、その隙間に米津玄師の歌が入り込む。ビリビリしてしまう。

 


米津玄師 MV「カムパネルラ」

 

このアルバムの中で一番最後にできた曲が「カムパネルラ」らしい。それを1曲目に持ってくるパワーはすごい。この曲のおかげで勢いのあるアルバムになったと思う。

 

終わる日まで寄り添うように

君を憶えていたい

 

ビリビリしてしまう。

 

「STRAY SHEEP」

こんな時代に「迷える羊」というタイトルでリリースしたのは深い意味があるだろう。世界は未曾有の病気でパニックになり、振り回されるわたしたちは迷える羊である。そんな中、米津玄師のポップソングで癒される。ここは日本だ。米津玄師の曲は日本人らしさがとても前面に出ていると思う。Flamingoなんかはネオ演歌のようにも聞こえて、日本のポップスが好きなわたしはとてもうれしい。

誰もが共感し、誰もが口ずさめる、そんなアルバム「STRAY SHEEP」。歴史に残る1枚になる。

<収録内容>
01. カムパネルラ
02. Flamingo (ソニーワイヤレスヘッドホンCM)
03. 感電 (TBS系金曜ドラマ「MIU404」主題歌)
04. PLACEBO + 野田洋次郎 (野田洋次郎とのコラボ楽曲)
05. パプリカ (Foorin「パプリカ」のセルフカバー)
06. 馬と鹿 (TBS系日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」主題歌)
07. 優しい人
08. Lemon (TBS系金曜ドラマ「アンナチュラル」主題歌)
09. まちがいさがし (菅田将暉まちがいさがし」のセルフカバー)
10. ひまわり
11. 迷える羊 (大塚製薬カロリーメイト」CMソング)
12. Décolleté
13. TEENAGE RIOT (ギャツビーCM)
14. 海の幽霊 (映画「海獣の子供」主題歌)
15. カナリヤ

 

主人公/さだまさし

永遠を誓うものよりも、移り行く毎日のほうが美しいと思うのは、そうでなきゃやりきれない部分があるからかしら。永遠に、とか、これからもずっと、だなんてあの人に対して思えない。あの人に出会ってから10年、でもまたこれからも同じような日々が何年も続くとはどうしても思えない。
嫌になるほど誰かを知ることはもう二度とない気がしてたけど、きっとわたしは別の人をもっと知っていくのだと思う。

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24時間テレビさだまさしが出てるから見て!」

母親からLINEが来て、普段は付けないテレビを付けた。

わたしは母親のおかげで生まれたときからさだまさしファンだ。幼稚園の先生に「亜美ちゃんの一番好きな歌は何?」と聞かれて「無縁坂」と答えたことを覚えている。

テレビでは、さだまさしファンが選ぶNo.1ソングの「主人公」が流れている。

「主人公」は1978年(昭和53年)3月25日に発表された「私花集」にて発表された曲。

 

あなたは教えてくれた 

小さな物語でも

自分の人生の中では

誰もがみな主人公

 

過去を振り返って切なくなったり悲しくなったりすることもある。

だけど、何度思い出しても胸が熱くなる様な経験ができたことは幸せなことであるよ。悲しいことや切ないことも、きっとこれからの自分を力づけるものになる。

わたしの人生の中ではわたしが主人公だから、どんな道を選んで進んだって人生はちゃんと続くのだ。強く生きるのだ。

 

 

こころのささえになってるのはいつもほんの小さなものだったりするんだよ。真実かどうかだなんてどうでもいいの。それで今が救われているなら。神様は粋なことをしてくれる。こんなときに頼れる綱をちゃんと残しておいてくれたんだ。

 

日曜日の退屈。
思考回路がショートしてしまいそうなこんなときは物事のディテールを見よう。そうすれば穏かな日常を少しでも感じることができるから。
雨があがった空。熱っぽいカラダ。CHANCEの匂い。キャンドルの色。書き終わった手紙。新しいメロディ。

間違いだってあるだろう、後悔だってするだろう、それなら大切なものから順番に守っていけばいいんだって、いつだったか誰かが言ってた。

あなたに恥ずかしくないように生きていきたい。