主人公/さだまさし
永遠を誓うものよりも、移り行く毎日のほうが美しいと思うのは、そうでなきゃやりきれない部分があるからかしら。永遠に、とか、これからもずっと、だなんてあの人に対して思えない。あの人に出会ってから10年、でもまたこれからも同じような日々が何年も続くとはどうしても思えない。
嫌になるほど誰かを知ることはもう二度とない気がしてたけど、きっとわたしは別の人をもっと知っていくのだと思う。
母親からLINEが来て、普段は付けないテレビを付けた。
わたしは母親のおかげで生まれたときからさだまさしファンだ。幼稚園の先生に「亜美ちゃんの一番好きな歌は何?」と聞かれて「無縁坂」と答えたことを覚えている。
テレビでは、さだまさしファンが選ぶNo.1ソングの「主人公」が流れている。
「主人公」は1978年(昭和53年)3月25日に発表された「私花集」にて発表された曲。
あなたは教えてくれた
小さな物語でも
自分の人生の中では
誰もがみな主人公
過去を振り返って切なくなったり悲しくなったりすることもある。
だけど、何度思い出しても胸が熱くなる様な経験ができたことは幸せなことであるよ。悲しいことや切ないことも、きっとこれからの自分を力づけるものになる。
わたしの人生の中ではわたしが主人公だから、どんな道を選んで進んだって人生はちゃんと続くのだ。強く生きるのだ。
こころのささえになってるのはいつもほんの小さなものだったりするんだよ。真実かどうかだなんてどうでもいいの。それで今が救われているなら。神様は粋なことをしてくれる。こんなときに頼れる綱をちゃんと残しておいてくれたんだ。
日曜日の退屈。
思考回路がショートしてしまいそうなこんなときは物事のディテールを見よう。そうすれば穏かな日常を少しでも感じることができるから。
雨があがった空。熱っぽいカラダ。CHANCEの匂い。キャンドルの色。書き終わった手紙。新しいメロディ。
間違いだってあるだろう、後悔だってするだろう、それなら大切なものから順番に守っていけばいいんだって、いつだったか誰かが言ってた。
あなたに恥ずかしくないように生きていきたい。